そんな時代の流れに乗り、ICカードデビューをしようとする者がいた。
その名は源蔵。85歳のナイスガイだ。
そんな源蔵は駅で散々説明を受けたが、さっぱりわからなかった。
そこで孫の源蔵3世に詳しく教えてもらうことにした。
孫は親切に教えてくれた。
「このスイカにお金をチャージするんだよ」
とカードをくれた。
なるほどな。源蔵は納得し、必要のないカードは速攻捨てた。
時期外れのスイカを購入するのは少し骨が折れたが、果物専門店でお高い温室スイカをなんとか手にいれた。自慢の手刀をスイカに叩き込み、源蔵はチャージを始める。
